おせちで難易度の高い栗きんとんに初挑戦したが、裏ごし作業に悪戦苦闘

私が以前、手作りしたことがあるおせち料理は「栗きんとん」です。私にとって栗きんとんは我が家のお節料理の中で難易度がトップクラスなので、「手作りしてみよう」という気持ちになるまでに時間がかかりました。ですが、お煮しめや焼き豚などの料理と比べると、栗きんとんはやはり輝いてみえる料理です。

栗きんとん以外の料理にも食欲をそそられますが、重箱の中で黄色の料理は一番目立つ存在です。そのため、おのずと目がとまりますし、栗きんとんは華やかさもあります。

市販の栗きんとんは少量で物足りないから、手作りしてみることに

我が家の栗きんとんは、市販品を利用していました。そのため、量が少なくて飾り程度に入っているだけだったので、家族は一口ずつしか食べる事が出来ませんでした。「一度は栗きんとんをたくさん食べてみたい」、そんな思いもあって私は手作りすることを決意をしたのです。

家にはおせちの料理本がなかったので、婦人雑誌の特集で見たレシピを参考にする事にしました。栗きんとんを作る時に必要な水あめと栗の瓶詰は高かったのですが、この際なので購入しました。レシピ通りに作ってみて大変だと感じた点は、サツマイモを蒸かした後に裏ごしするところです。

作ってみる前は「サツマイモを蒸かして適当につぶせばいいだろう」と思っていたのですが、レシピを思い出してみると「サツマイモの裏ごし」と書いてありました。ところが、家ではおせち料理をに限らず「料理を作るのは女の役割」という暗黙のルールがあり、誰も手伝ってくれる人はいません。

私は「栗きんとんを多く作る」という当初の目標を変更したくなりましたが、すでに台所には大量に蒸かしたサツマイモが今か今かと裏ごしされるのを待っていました。「これは何時間かかっても、やり遂げなければ!」と思い直し、気合を入れて栗きんとん作りを再開しました。

サツマイモを硬めに茹でて失敗、裏ごしをすべて終えたのは2時間後

サツマイモをただ潰すだけなら簡単ですが、裏ごしとなるとそう簡単にはいきません。蒸かす前に紫の皮をむいて、小さめに切ってから気合いを入れて裏ごしをすると、裏ごしたサツマイモが作業前より光り輝いて見えたのを覚えています。

今考えると、裏ごししやすくなるようにもう少し柔らかくなるまで蒸かせば良かったのですが、「ちょっと途中で味見をしたくなるかもしれない」という下心もあって、自分好みの硬めに茹でたのです。実際、何度か誘惑にかられてサツマイモに手を出したくなりましたが、その度に「これは家族も食べる物!」と自分に言い聞かせて裏ごし作業を続けました。

無事にすべてのサツマイモの裏ごし作業が終わったのは、2時間以上たってからでした。裏ごしを完了したら鍋に入れて水あめを加え、弱火で煮溶かしながら混ぜていくと丁度良い硬さのきんとんが出来上がりました。

栗きんとんにクチナシは必要不可欠、省略したせいで仕上がりが黒っぽい

きれいな黄色にするためにクチナシの実を入れる事もレシピに書いてありましたが、高額なので省略して栗を投入しました。完成した栗きんとんの味は初めて作ったわりに良かったのですが、クチナシの威力を思い知りました。栗きんとんの栗は市販品を利用したので、きれいな黄色だったのですが、裏ごしたサツマイモは少しだけ黒ずんだ色になってしまいました。

そのせいで、重箱に並べるとお煮しめやカマボコの方がランクアップしていました。栗きんとんを作るためには多少の出費を惜しまず、手間も惜しまない方が良い事が身を持ってわかりました。

おせち作りが思いのほか大変だったので、翌年からは市販品を買っていますが、機会があれば今度はレシピ通りの作り方と材料で挑戦してみたいと思っています。